正しい「NO系サプリメント」を選ぶことは出来ていますか?
NO系サプリメントとは、一酸化窒素(NO)にちなんでおり、昼夜問わず男性のパフォーマンスをサポートすることで注目を集めています。NO系サプリメントには、知られざる多くの魅力的な成分が隠されているのですよ。
さて、この記事ではNO系サプリの素晴らしい魅力やおすすめの成分について、専門雑誌を参考に、噛み砕いてわかりやすくご紹介します。さあ、一緒にNOの深い世界を探検しましょう!
NO系サプリって何?
NO系サプリとは、体内のNOをサポートするサプリメントのことであり、NOは、血流を良くして血管の動きをサポートする役目があります。その結果、運動やその他の活動でのパフォーマンスが向上すると言われているのです。
それでは、NO系サプリの4つの主なサポートポイントについて、一緒に見ていきましょう!
運動時のサポート
NOが増えることで、筋肉への血流がスムーズになり、酸素やエネルギーの運びが効率的になるのです。だからこそ、運動時のパフォーマンスがアップ!スポーツや筋トレでのベストパフォーマンスをサポートします。研究では、NO系サプリの摂取が持久力、瞬発力共に運動パフォーマンスにポジティブな影響を持つことが示されています。
参考文献
Rimer EG, Peterson LR, Coggan AR, Martin JC. Increase in Maximal Cycling Power With Acute Dietary Nitrate Supplementation. Int J Sports Physiol Perform. 2016;11(6):715-720.
疲れのケア
NOは、疲れをケアする2つの大きな役目があります。1つは、血流のサポートにより、疲れた部分への栄養供給をスムーズにすること。もう1つは、NOが持つ、疲労感をケアする役目です。つまり、日常のちょっとした疲れから、激しい運動後の筋肉疲労まで、幅広くサポートしてくれるんですよ。
参考文献
Cermak NM, Gibala MJ, van Loon LJ. Nitrate supplementation’s improvement of 10-km time-trial performance in trained cyclists. Int J Sport Nutr Exerc Metab. 2012;22(1):64-71.
アンチエイジングケア
複数の研究により、NOは高血圧、脳卒中、心臓発作をケアや予防するために役立つ可能性がある物質であることを示しています。
参考文献
Coles LT, Clifton PM. Effect of beetroot juice on lowering blood pressure in free-living, disease-free adults: a randomized, placebo-controlled trial. Nutr J. 2012;11:106. Published 2012 Dec 11.
男性の夜の力不足をサポート
NO系サプリの魅力のひとつとして、男性の特定の機能をサポートする点も忘れてはなりません。血流がスムーズになることで、あの「男性機能」のサポートも期待できるのです。
メカニズムは、一酸化窒素の「平滑筋へのアプローチ」。平滑筋は我々の体内の血管の壁や内臓に存在し、その動きをサポートしています。一酸化窒素がこれらの平滑筋に作用することで、血流がサポートされるとともに、男性機能の維持にも良い影響をもたらすと言われています。
血流のケアは、夜の力不足を感じている男性にとってポジティブな影響をもたらすことがあるんですね。
では、ここでは夜の力不足を改善するための論文を中心に紹介していきます。
参考文献
l-arginine and Erectile Dysfunction. Journal indexing and metrics.
効果的な3つのNO系成分
様々なNO系成分がありますが、NOの産出メカニズムから3つに分類して紹介します。
NO系
NO系でも代表的な「L-アルギニン」や「L-シトルリン」、この2つの成分を利用して、私たちの体内に自然に存在する仕組みを活かしてNOを増やします。
NOを産生するのに「アルギニン」→「シトルリン」→「アルギニン」→「シトルリン」が交互に入れ替わりつつNOを体内で繰り返し産生するのです。なので、それぞれ単体で摂取するよりも同時に摂取した方がより効率的に、濃度を上昇させること示されています。
そして、アルギニンよりもシトルリンの方が体内効率が良い事が分かっています。
NO3系
植物に多く含まれる硝酸塩(NO3)を駆使してNOを増やします。NO3の中でも代表的な「ビーツ」は、多様な栄養素が含まれているだけでなく、自然にNO3が豊富に含まれているのです。
硝酸塩からNOを産生するのに、①「硝酸塩を摂取する」②「体に吸収して濃縮されて唾液となり口に戻る」→③「唾液が口の中の菌で亜硝酸塩(NO2)に変換」→④「胃酸でNO2がNOに変換」するので、このメカニズムはアルギニンやシトルリンとは違う方法でNOにアプローチでき、ビーツ含め、NO系である硝酸塩以外の栄養素も豊富な原料から摂取できるのです。
また、硝酸塩(NO3)とシトルリン(NO)の同時摂取による相互の効率化が示されています。
参考文献
Lundberg JO, Weitzberg E, Gladwin MT. The nitrate-nitrite-nitric oxide pathway in physiology and therapeutics. Nat Rev Drug Discov. 2008;7(2):156-167. doi:10.1038/nrd2466
抗酸系
NOは、自然に身体に溜まってしまう活性酸素を除去ケアしてくれるため、NOは徐々に減少してしまい、本来の役目を果たす前にNOが不足してしまう場合があります。
しかし、抗酸化作用がある成分を摂取することで、活性酸素に弱いNOをケアしつ続け、NO本来の力を発揮してくれるようになります。
強い抗酸化作用を持っている「ポリフェノール」や「ビタミンC」と「ビタミンE」は、NOをケアする役割があります。
また、ポリフェノールやビタミンCなどは、NOを作る酵素(NOS)の活性をサポートする事でNOの産生ブーストの役割も担ってくれるのです。
抗酸化作用がある成分を摂取する事でNOのケアだけでなく、酵素(NOS)の活性をサポート(ブースト)する2つの役割を担ってくれる可能性がある優れものです。
「NO系」の成分と同時に「抗酸系」の成分の同時摂取をすることにより効率的にNOを身体に届けてくれるデータがあります。
参考文献
Concurrent supplementation of arginine, vitamin E, and vitamin C improve cardiopulmonary performance in broilers chickens
NO系サプリメントのおすすめ成分11選
一酸化窒素(NO)産生が研究で確認された成分を厳選して紹介します。
※臨床試験(エビデンス)の成分データは、医薬品とは違い効果を保証するものとしてではなく、成分の基本的な知識として参考にしてください。
アルギニン
アルギニンは、魚、鶏肉、赤身肉、乳製品に自然に含まれており、アミノ酸の一種でNOを生成する役割を果たす成分です。
アルギニンは、健康の総合的なケアとしての可能性がある成分であり、その一部として、男性機能に関するケアのサポートとしての効果も期待されているのです。
実際の研究の結果で「Journal of Psychosexual Health」に掲載されたレビューによると、L-アルギニンには男性の性機能の肯定的な証拠があると示唆されています。
アルギニンは、シトルリンと同時に摂取すると相乗的な効果として、体内のNOが増加する事が明らかにされています。
参考文献
Arpit Koolwal, Shivananda Manohar J., T. S. Sathyanarayana Rao, and Ghanshyam D. Koolwal. l-arginine and Erectile Dysfunction. Journal of Psychosexual Health 2019 1:1, 37-43
Morita M, Hayashi T, Ochiai M, et al. Oral supplementation with a combination of L-citrulline and L-arginine rapidly increases plasma L-arginine concentration and enhances NO bioavailability. Biochem Biophys Res Commun. 2014;454(1):53-57.
シトルリン
シトルリンは、スイカをはじめとしたウリ科の植物に多く含まれるアミノ酸で、アルギニン同様に、アミノ酸の一種でNOを生成する役割を果たす成分です。
体内でアルギニンに変換されて体内に働きをもたらしますので、アルギニンとシトルリンはどちらを摂取しても役割はほとんど同じです。
泌尿器科専門雑誌の「Urology」に掲載されたレビューでは、シトルリンの摂取により軽度の男性機能の力不足が改善されたデータがあります。
そして、単体として摂取する場合には、アルギニンよりもシトルリンの方が体内効率が良いという研究結果があります。
参考文献
Cormio L, De Siati M, Lorusso F, et al. Oral L-citrulline supplementation improves erection hardness in men with mild erectile dysfunction. Urology. 2011;77(1):119-122.
Agarwal U, Didelija IC, Yuan Y, Wang X, Marini JC. Supplemental Citrulline Is More Efficient Than Arginine in Increasing Systemic Arginine Availability in Mice. J Nutr. 2017;147(4):596-602.
ビーツ(サビート/ビートルート)
ビーツは、男性機能にとって有益で豊富な栄養素が含まれているだけでなく、体内の一酸化窒素を増加させるNO3(硝酸塩)が含まれています。そのため、男性機能にとっても有益な役割を果たしてくれる可能性が高いのです。
ビーツには、硝酸塩 (NO3) の他にも、男性機能リスクの低減が実証されているポリフェノールの一種であるフラボノイド、サポニン、ベタレインなどが含まれています。なので、NO3として一酸化窒素の増加だけでなく、NOを保護してくれる抗酸系としての役割も兼ね備えています。
他にも、多様な栄養素として、カリウム、ナトリウム、リン、カルシウム、マグネシウム、銅、鉄、亜鉛、マンガンなどの多様なミネラルを含んでいるスーパーフードなのです。
また、研究にてビーツやシトルリンを単体で摂取するよりもシトルリンとビーツの同時に摂取する方が複合効果をもたらしパフォーマンス向上させると示されています。
参考文献
Velmurugan S, Kapil V, Ghosh SM, et al. Antiplatelet effects of dietary nitrate in healthy volunteers: involvement of cGMP and influence of sex [published correction appears in Free Radic Biol Med. 2015 Jul;84:385] [published correction appears in Free Radic Biol Med. 2015 Jul;84:385]. Free Radic Biol Med. 2013;65:1521-1532.
Mirmiran P, Houshialsadat Z, Gaeini Z, Bahadoran Z, Azizi F. Functional properties of beetroot (Beta vulgaris) in management of cardio-metabolic diseases. Nutr Metab (Lond). 2020;17:3. Published 2020 Jan 7. doi:10.1186/s12986-019-0421-0
Burgos J, Viribay A, Fernández-Lázaro D, Calleja-González J, González-Santos J, Mielgo-Ayuso J. Combined Effects of Citrulline Plus Nitrate-Rich Beetroot Extract Co-Supplementation on Maximal and Endurance-Strength and Aerobic Power in Trained Male Triathletes: A Randomized Double-Blind, Placebo-Controlled Trial. Nutrients. 2021;14(1):40. Published 2021 Dec 23.
ほうれん草(オキシストーム)
ほうれん草には、硝酸塩(NO3)が豊富に含まれています。そして、野菜の中で鉄分が最も多く、鉄分の吸収を助けるビタミンCも豊富に含まれています。
なので、NO3として一酸化窒素の増加だけでなく、NOを保護してくれる抗酸系としての役割も兼ね備えています。
また、ほうれん草の仲間である「レッドスピナッチ」を硝酸塩を規格化して濃縮した「オキシストーム」は、研究にてNO濃度が増加する事が示されており硝酸塩(NO3)を目的とした成分として優れています。
参考文献
Haun CT, Kephart WC, Holland AM, et al. Differential vascular reactivity responses acutely following ingestion of a nitrate rich red spinach extract. Eur J Appl Physiol. 2016;116(11-12):2267-2279.
ピクノジェノール
ピクノジェノールは、様々なポリフェノールが含まれた天然の抗酸化成分で、フランス海岸松の樹皮より特許製法に基づいて抽出されています。
抗酸系として、強い抗酸化作用や抗炎症作用をもつことからも、NOを作る酵素(NOS/eNOS)の活性をサポートする事でNOの産生ブーストの役割とNOを保護する役割を担ってくれます。
「Journal of Sex & Marital Therapy」に掲載された論文では、ピクノジェノールとアルギニンの同時摂取により男性機能の改善する事が示されています。
参考文献
Stanislavov R, Nikolova V. Treatment of erectile dysfunction with pycnogenol and L-arginine. J Sex Marital Ther. 2003;29(3):207-213.
レッドワイン
レッドワインには、皮や種も含めて濃い赤または黒のブドウを発酵させるため、他の種類のワインに比べて10倍以上のポリフェノールが含まれております。
レッドワインには、男性機能に関する様々な研究が行われており、2023年「Journal of Clinical Medicine」に掲載されたさまざまな研究に基づく報告書は、赤ワインを適量に摂取する事で(15~30g/日)、男性機能に有益である可能性が示唆されています。
また、レッドワインに含まれる、ポリフェノールの一種であるレスベラトロールは、NO増加に大きく役立ちます。
研究にて、8週間にわたるレスベラトロールの補給により男性機能が大幅に改善され、同時にSIRT1の増加が見られ、NOを作る酵素(NOS/eNOS)の活性をサポートする事で、血管弛緩を促進してNOの産生ブーストの役割とNOを保護する役割を担ってくれます。
参考文献
Basile L, Condorelli RA, Calogero AE, Cannarella R, Barbagallo F, Crafa A, Aversa A, La Vignera S. Red Wine and Sexual Function in Men: An Original Point of View. Journal of Clinical Medicine. 2023; 12(12):3883.
緑茶
緑茶は、ビタミンが豊富であり、リラックスに役立つ「テアニン」が含まれております。
テアニンによって、リラックス/ストレスケアをしてくれるのでNOの天敵である活性酸素を日常的に緩和ケアの期待できることから、NOを身体の中で効果的に届けてくれます。
また、緑茶にはフラボノイドの一種である「カテキン」が豊富に含まれており、心臓血管研究の国際ジャーナルである「Basic Research in Cardiology 」にてカテキンによってNO産生レベルの増加が示されました。
フラボノイドは、男性機能の改善に望ましい効果がある事が分かっており、ラットを対象とした実験にて緑茶の定期的な摂取により男性機能の改善効果が明らかにされているように、緑茶は男性機能にとっても望ましい役割を担っています。
参考文献
Unno K, Noda S, Kawasaki Y, et al. Reduced Stress and Improved Sleep Quality Caused by Green Tea Are Associated with a Reduced Caffeine Content. Nutrients. 2017;9(7):777. Published 2017 Jul 19. doi:10.3390/nu9070777
Lorenz M, Urban J, Engelhardt U, Baumann G, Stangl K, Stangl V. Green and black tea are equally potent stimuli of NO production and vasodilation: new insights into tea ingredients involved. Basic Res Cardiol. 2009;104(1):100-110. doi:10.1007/s00395-008-0759-3
Neves D, Assunção M, Marques F, Andrade JP, Almeida H. Does regular consumption of green tea influence expression of vascular endothelial growth factor and its receptor in aged rat erectile tissue? Possible implications for vasculogenic erectile dysfunction progression. Age (Dordr). 2008;30(4):217-228.
ビルベリー
ビルベリーとは、ブルーベリーの王様とも言われていて、NO産生に有効成分であるアントシアニンの量が最も多く、ブルーベリーより2〜3倍量が多い北欧産の野生種です。
アントシアニンはフラボノイドの一種であり、豊富に摂取する事で、抗酸化、炎症の軽減に役立ちます。そして、「American Journal of Clinical Nutrition」に掲載された論文データでは、フラボノイドの中でもアントシアニンは男性機能改善に望ましい効果がある事が示されています。
また、「ビタミンC」「ビタミンE」が豊富であり、強い抗酸化作用を持っているので活性酸素に弱いNOを守り、NO本来の力を発揮してくれるようになります。
参考文献
Neamtu AA, Szoke-Kovacs R, Mihok E, et al. Bilberry (Vaccinium myrtillus L.) Extracts Comparative Analysis Regarding Their Phytonutrient Profiles, Antioxidant Capacity along with the In Vivo Rescue Effects Tested on a Drosophila melanogaster High-Sugar Diet Model. Antioxidants (Basel). 2020;9(11):1067. Published 2020 Oct 30.
サフラン
サフランは、ヨーロッパの地中海沿岸を原産とする世界一高価なスパイス”とも言われているハーブの一種です。サフランの主な成分は、クロシン、クロセチン、ピクロクロシン、サフラナールであり、カロテノイドの一種である「クロシン」による抗酸化作用によりNO産生をもたらすと考えられています。
2019年「Avicenna J Phytomed」に掲載された173人の参加者からなる男性機能とサフランに関する5件の研究を分析した結果、統計的に有意な結果が示されました。
カロテノイドの持つ抗酸化作用には、ポリフェノールとは違い水に溶けにくく油に溶けやすい脂溶性であり、そのままの形で蓄積されやすいので、効率的に働きやすいです。
また、サフランで最も代表的な役割が「リラックス/ストレスケア」でありNOの天敵である活性酸素を日常的に緩和ケアの期待できることから、NOを身体の中で効果的に届けてくれます。
参考文献
Ranjbar H, Ashrafizaveh A. Effects of saffron (Crocus sativus) on sexual dysfunction among men and women: A systematic review and meta-analysis. Avicenna J Phytomed. 2019;9(5):419-427.
オリーブエキス
オリーブエキスとは、地中海沿岸で育った植物であるオリーブの果実から得られる油になります。
オリーブ葉には、鉄分、カルシウム、ビタミンEが豊富に含まれており、オリーブの苦味成分であるポリフェノールの一種の「オレウロペイン」は、一酸化窒素の生成を促進する事がデータで示されています。
オレウロペインによって、NOを作る酵素(NOS/iNOS)の活性をサポートする事でNO産生が増加するのです。
また、オリーブには高い抗酸化力からもNOを保護サポートする役割からも本来のNOを失うことなくNOを効率的に産生できます。
参考文献
Visioli F, Bellosta S, Galli C. Oleuropein, the bitter principle of olives, enhances nitric oxide production by mouse macrophages. Life Sci. 1998;62(6):541-546.
Bucciantini M, Leri M, Nardiello P, Casamenti F, Stefani M. Olive Polyphenols: Antioxidant and Anti-Inflammatory Properties. Antioxidants (Basel). 2021;10(7):1044. Published 2021 Jun 29.
ザクロ
ザクロには、多様なビタミン類、アミノ酸が豊富に含まれており、抗酸化物質である「タンニン」「アントシアニン」「エラグ酸」などポリフェノールが含まれています。
一酸化窒素協会の公式ジャーナル「Nitric Oxide」でザクロジュースのNOに関する能力テストした結果、グレープジュース、ブルーベリージュース、赤ワインよりもNOを保護する力が高く、NOを失わせない事が分かりました。
一酸化窒素 (NO) を酸化破壊から保護するだけでなく、NOの生物学的作用を強化してくれるので、ザクロはNO産生にとって役立つ成分です。
また、ザクロジュースを2週間飲み続ける事で唾液中のテストステロン値が平均24%増加したことがわかり、男性機能もサポートしてくれます。
参考文献
Ignarro LJ, Byrns RE, Sumi D, de Nigris F, Napoli C. Pomegranate juice protects nitric oxide against oxidative destruction and enhances the biological actions of nitric oxide. Nitric Oxide. 2006;15(2):93-102.
Pomegranate juice intake enhances salivary testosterone levels and improves mood and well being in healthy men and women
NO系サプリメントの副作用
NO系サプリメントを用いることで体内のNOの増加、巡りの促進により日常のパフォーマンス向上だけでなく、アンチエイジングが期待できたりとポジティブなことだけがピックアップされますが、NO系サプリメントには副作用は無いのでしょうか?
結論から言うと、副作用はあります。ただ、あくまでも大量に摂取し過ぎた場合のみ、肝機能が低下する可能性があるのです。腎臓が余分な硝酸塩を処理しようとするため機能の低下が起きてしまう場合があるんですね。
サプリメントは食品なので、極端な使用をするようなことがなければ副作用の心配はすることはあまりないんですね。
また、サプリメントから全て摂取しようとするのではなく、日常の食生活を基本としてサプリ利用することが望ましいです。
最大限の実感を得るためのNO系サプリメント
NO系サプリメントは、多くの成分がありますが、最大限に実感を得るために効率的な選択方法があります。 NO系サプリメントを探す際に、絶対に失敗しないための重要なポイントを3つ紹介します。
実証された最適な成分を同時摂取
様々なNO系成分がありますが、それぞれ成分が違いますし、NOの産出メカニズムが違うので単純にどれが一番効果的かどうか選出することができません。
しかし、論文データにより実証された組み合わせ成分を同時摂取することで、相乗効果が期待できます。ここまで紹介した論文データをもとに最適なNOの組み合わせを紹介します。
- シトルリンとアルギニンの同時摂取(例:シトルリン優位)
- シトルリンと硝酸塩(NO3)経路の同時摂取(例:シトルリン/サビート)
- NOを保護する抗酸系の同時摂取(例:ビタミンC/ビタミンE/ポリフェノール)
この3つ全てをクリアした成分を選択することで定量化された実感が得られる可能性があるのです。一つの成分だけが多いモノよりも最適な成分が組み合わせされたサプリメントを選択することが大切になります。
また、「葉酸」や「カルシウム」は、NO放出につながる生化学的経路をサポートすることが分かっているので、他のサポート成分も一緒に摂取することができれば、よりNOを最大化してくれる可能性が高まります。
Meldrum DR, Gambone JC, Morris MA, Ignarro LJ. A multifaceted approach to maximize erectile function and vascular health. Fertil Steril. 2010 Dec;94(7):2514-20.
成分量に注目
有用性が高い成分を摂取したとしても、成分量が少なければ、当然ながら効果を実感することが難しいです。実証された成分がどのくらい配合されているかどうか確認することが大切なのです。
世の中のサプリメントでは、僅かな量でも配合していれば配合成分として記載することができるので、成分量が少ないにも関わらず「〇〇種類配合!」と配合数でアピールすることができてしまいます。
ですが、例え、成分数が50種類配合されていようが100種類配合されていようが、配合量が記載されていなければ、ほんの数mgしか配合されておらず、実証された効果がほとんど得られない可能性が高いのです。
なので、NO系に限らずサプリメントを選ぶ際には、実証された「成分数」と「成分量」の両方に意識して選択することが大切になるんですね。
コストパフォーマンスを意識
良い成分が配合されていたとしても、価格帯が高くてコストパフォーマンスが悪ければ、日々損をしてしまっているので単純に勿体ないです。
効果を実感する為には、継続的に使用することが必要になるので、高額であれば継続が難しい場合もあります。また、安価だけれど「実証できる成分量」が少なく、実感が得られないNO系サプリメントも少なくありません。
なので、「実証された成分量が高配合」であり、価格帯もなるべく抑えられるモノを選択することが、後悔することなく継続することができますね。
もし、すでにNO系サプリメントを摂取していて「価格帯は安いけど実感できないな」「実感はあるけど高すぎるんだよな」と感じているのなら今一度、価格帯と成分について見直してみても良いかもしれませんね。
まとめ
NO系サプリメントについて実証されている成分と失敗しないためのサプリ選びについて紹介しました。実感を得る為には、なるべく自然なものから摂取することが大切なので、食品から摂取することが一番かもしれません。
しかし、食事から取ろうとすると手間が掛かるのはもちろんですが、多くの野菜/フルーツを取らなければいけないので現実的ではありませんので、サプリメントから摂取するのも一つの選択ですね。
今回、NO産生する目的に特化した失敗しないためのNO系サプリメント選びについて紹介しましたので参考にしてくださいね。
血管の内皮細胞に存在するeNOS、免疫担当細胞に存在するiNOS、神経細胞に存在するnNOS