テストステロンを増やすT系サプリ成分109選

テストステロンを高める、増やすサプリメントは、テストステロンブースター(T系サプリメント)と言われております。

海外では主流ですが、日本では馴染みが少ないテストステロンブースターですが、本当にテストステロンを増やす効果があるのでしょうか?

実は、この議題に関しては海外のテストステロンブースターとなるサプリを対象とした論文データにて多くの議論があるので、今回、109種類の成分を対象にした研究をもとに、本当にテストステロンを増やす可能性がある成分を紹介します。

参考文献

Clemesha CG, Thaker H, Samplaski MK. ‘Testosterone Boosting’ Supplements Composition and Claims Are not Supported by the Academic Literature. World J Mens Health. 2020;38(1):115-122. doi:10.5534/wjmh.190043

テストステロンブースターとは?

ステロンブースターとは、テストステロンが低下していき、心身共に活力が低下した状態を改善して、活力漲る毎日を過ごすことを目的としたサプリメントになります。また、運動パフォーマンスの向上や夜の持久力を高めることを目的としている人も多くいます。

テストステロンは、20代をピークに加齢に伴い徐々に低下していく傾向にあります。人によっては30代以降は年に1%低下する場合もあるので、40代を超えてくる頃には、テストステロン値に個人差が大きく出てくるのです。

そのため、年齢を重ねて徐々に不調が多くなってしまうのです。

では、テストステロンブースター(Tブーストサプリメント)の役割とサポートについてお話しします。

参考文献

日本人成人男子の総テストステロン:日泌 尿会 誌, 95巻, 6号, 2004年: 751~760

Mikhail N. Does testosterone have a role in erectile function?. Am J Med. 2006;119(5):373-382.

Rajfer J. Relationship between testosterone and erectile dysfunction. Rev Urol. 2000;2(2):122-128.

テストステロンブースターの役割

テストステロンが分泌される為には、脳の「視床下部」から「LHRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)」が分泌され、その刺激を受けて「脳下垂体」から「LH(黄体形成ホルモン)」が放出され、精巣でのテストステロンの産生を増やすよう働きかけます。

そして、テストステロンは、「炎症」「女性ホルモンへの変換(エストラジオール)」「性ホルモン結合グロブリン(SHBG)との結合」を避けた僅かなテストステロンが身体に多くの恩恵をもたらすのです。

なので、テストステロンブースター(Tブースト系サプリ)の役割は、テストステロンを分泌促進、もしくはテストステロンを守り維持することなのです。

性欲サポート

性欲とテストステロンには親密な関係性があり、性欲が低いと報告した男性は、テストステロン値が低い可能性が高いことがわかりました。なので、ムラムラ感が無くなってきたと感じているのでしたら、テストステロンを改善することで性欲が高まり活力に溢れたマインドとなりやすいです。

参考文献

The Relationship between Libido and Testosterone Levels in Aging Men.The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism, Volume 91, Issue 7, 1 July 2006, Pages 2509–2513

メンタルケア

テストステロンは、神経細胞やドーパミンという物質に働きかけて気分を安定させる役割があるので、テストステロンによりメンタルケアをしてくれ、安定した精神を保つためのメンタルケアをしてくれます。

参考文献

McHenry J, Carrier N, Hull E, Kabbaj M. Sex differences in anxiety and depression: role of testosterone. Front Neuroendocrinol. 2014 Jan;35(1):42-57

健康サポート

テストステロンは、健康全般にポジティブに働かせる作用がある事からも、男性ホルモンが低い人ほど生存率も低く、寿命が短くなることが分かっています。テストステロンは、人生の幸福度だけでなく病気になる確率にも大きく関係しているので、健康サポートをしてくれることが研究で示されています。

他にも、「運動時のサポート」「睡眠の質のサポート」「脂肪量の減少サポート」などテストステロンの改善により様々な恩恵があるので沢山の役割をこなしてくれますね。

参考文献

Burschtin O, Wang J. Testosterone Deficiency and Sleep Apnea. Sleep Med Clin. 2016 Dec;11(4):525-529.

Shigehara K, Izumi K, Mizokami A, Namiki M. Testosterone Deficiency and Nocturia: A Review. World J Mens Health. 2017 Apr;35(1):14-21. 

テストステロンブースターのおすすめ成分10選

日本よりも米国の方が食事のギャップを埋めるために栄養補助食品としてサプリメントを活用しており、米国では約50%の人々が活用しており、テストステロンを自然に高めることを期待してテストステロンブースターとなるサプリを摂取しています。

しかし、南カリフォルニア大学の研究にて市場に販売されている「テストステロンブースター」にまつわるサプリは本物なのかどうか大規模な調査を行いました。その結果、テストステロンが増えると主張していたサプリメントの中で、科学的な裏付けデータがあったサプリは24.8%のみでした。

つまり、「テストステロンが増える!」と主張されたサプリメントは、5つあれば1つだけしか科学的根拠がないことが分かったのです。

なので、ここでは、テストステロンサプリにまつわる109種類の成分について、それぞれ科学的にどのような根拠があるのか調査した結果、ポジティブな結果をもたらした成分のみ厳選して紹介していきます。

※臨床試験(エビデンス)の成分データは、医薬品とは違い効果を保証するものとしてではなく、成分の基本的な知識として参考にしてください。

参考文献

Clemesha CG, Thaker H, Samplaski MK. ‘Testosterone Boosting’ Supplements Composition and Claims Are not Supported by the Academic Literature. World J Mens Health. 2020;38(1):115-122. doi:10.5534/wjmh.190043

Bailey RL, Gahche JJ, Thomas PR, Dwyer JT. Why US children use dietary supplements. Pediatr Res. 2013;74:737–741.

Dickinson A, Blatman J, El-Dash N, Franco JC. Consumer usage and reasons for using dietary supplements: report of a series of surveys. J Am Coll Nutr. 2014;33:176–182.

フェヌグリーク

フェヌグリークは、ハーブ・香辛料の一種でもある、マメ亜科の一年草植物です。地中海地方が原産であり、古くから中近東、アフリカ、インドで栽培されています。歴史を通じて、フェヌグリークは多くの病気の自然療法としても使用されてきました。

フェヌグリークにはフロスタノールサポニンと呼ばれる化合物が含まれており、テストステロン産生を自然に増加させる可能性があると研究で明らかにされました。

「International Journal of Medical Sciences」で掲載された論文では、3ヶ月の間フェヌグリーク抽出物を毎日500mg摂取することで、参加者の90%で、テストステロンレベルが最大46%増加した事が示されました。

また、男性のテストステロンレベルに対するフェヌグリーク抽出物サプリメントの複数の臨床試験のメタ分析の結果、テストステロンレベルに影響を与える事が示唆されています。

参考文献

Maheshwari A, Verma N, Swaroop A, et al. Efficacy of FurosapTM, a novel Trigonella foenum-graecum seed extract, in Enhancing Testosterone Level and Improving Sperm Profile in Male Volunteers. Int J Med Sci. 2017;14(1):58-66. Published 2017 Jan 10.

Mansoori A, Hosseini S, Zilaee M, Hormoznejad R, Fathi M. Effect of fenugreek extract supplement on testosterone levels in male: A meta-analysis of clinical trials. Phytother Res. 2020;34(7):1550-1555.

ムクナ豆

ムクナ豆とは、マメ科の蔓性の一年草であり、原産地がネパールなどヒマラヤ山脈が近縁で起源の古い植物です。ムクナ豆には、神経伝達物質であるドーパミンの材料の「Lドーパ」が豊富に含まれているので、メンタルケアとしての役割を持っています。

男性機能とムクナ豆の影響を調べた研究では、3か月間ムクナ豆の抽出物を摂取した結果、ドーパミンだけでなく「テストステロン」の値が改善した事が報告されました。なので、ストレスを改善する役割だけでなく、男性ホルモンをケアする役割も兼ね備えています。

また、医学ジャーナル「International Journal of Impotence Research」でテストステロンの改善有効成分としてBランクと評価されています。

参考文献

Shukla KK, Mahdi AA, Ahmad MK, Shankhwar SN, Rajender S, Jaiswar SP. Mucuna pruriens improves male fertility by its action on the hypothalamus-pituitary-gonadal axis. Fertil Steril. 2009;92(6):1934-1940.

Kuchakulla M, Narasimman M, Soni Y, Leong JY, Patel P, Ramasamy R. A systematic review and evidence-based analysis of ingredients in popular male testosterone and erectile dysfunction supplements. Int J Impot Res. 2021;33(3):311-317.

シラジット

シラジットは、主にヒマラヤ山脈で見られる天然物質であり、植物などが微生物に分解される過程で作られます。主な有効成分として、フルボ酸や豊富なミネラルが含まれており、強力な抗酸化作用や抗炎症作用があり、アンチエイジングケアとしての役割を持っています。

また、専門雑誌「Andrologia」で掲載されたレビューでは、45歳から55歳の男性を対象に3ヶ月毎日、シラジットを摂取した結果、シラジット摂取者はプラセボ摂取者に比べてテストステロン値が有意に高いことがわかりました。

他にも男性不妊にもポジティブな影響をもたらす事が研究で示されているように、男性機能全般に役立つ成分になります。

参考文献

Carlos Carrasco-Gallardo, Leonardo Guzmán, Ricardo B. Maccioni. Shilajit: A Natural Phytocomplex with Potential Procognitive Activity. Int J Alzheimers Dis. 2012; 2012: 674142.

Pandit S, Biswas S, Jana U, De RK, Mukhopadhyay SC, Biswas TK. Clinical evaluation of purified Shilajit on testosterone levels in healthy volunteers. Andrologia. 2016;48(5):570-575.

Biswas TK, Pandit S, Mondal S, et al. Clinical evaluation of spermatogenic activity of processed Shilajit in oligospermia. Andrologia. 2010;42(1):48-56.

カルニチン

L-カルニチンは、必須アミノ酸のリジンとメチオニンから生合成され、赤身の肉、魚肉、鶏肉、牛乳などの動物性食物に豊富に含まれています。

2022年に「BMC Complement Med Ther」で掲載されたラットを使った実験で、L-カルニチンを摂取する事でテストステロンレベルが上昇する事が確認されました。L-カルニチンの抗酸化特性により、男性機能全般にポジティブな影響を与えたとされています。

参考文献

Koohpeyma F, Gholizadeh F, Hafezi H, et al. The protective effect of L-carnitine on testosterone synthesis pathway, and spermatogenesis in monosodium glutamate-induced rats. BMC Complement Med Ther. 2022;22(1):269. Published 2022 Oct 13.

にんにく

にんにくは、中央アジアが原産であり、日本でも滋養強壮の食べ物として馴染みがあるユリ科ネギ属の植物です。 にんにくに含まれている代表的な栄養成分として、ビタミンB1やアリシンなどが挙げられます。

2018年に「Journal of Herbmed Pharmacology」に掲載された18の研究を系統的レビューで、ニンニクには男性の生殖能力を高めると同時に、テストステロンのレベルを高める働きがあると結論づけられました。

にんにくには、強力な抗酸化作用があることによってテストステロンにポジティブな影響をもたらしたと考えられています。

参考文献

Effect of garlic (Allium sativum) on male fertility: a systematic review
October 2018 Journal of Herbmed Pharmacology 7(4):306-312

セレン

セレンは土壌、水、特定の食品に含まれる必須微量ミネラルであり、抗酸化作用を持った栄養素となります。

専門雑誌「Theriogenology」にて、動物を対象としてセレンがどのような役割を果たすのか調べた研究で、セレンをより多く摂取するほど、精巣とテストステロンがより良く発達することを発見しました。

また、青年を対象にした研究では、セレンが多いと女性ではエストロゲンが増加し、 男性ではテストステロンが増加することを発見しました。

セレンは、テストステロンと結合して身体に利用できなくなってしまう、性ホルモン結合グロブリン(SHBG)を減少させるため、セレンを摂取することで、身体に利用できるテストステロンの利用範囲が広がるんですね。

参考文献

Effects of maternal dietary selenium (Se-enriched yeast) on testis development, testosterone level and testicular steroidogenesis-related gene expression of their male kids in Taihang Black Goats

Xiao L, Yang C, Gu W, Liu R, Chen D. Associations between serum copper, zinc, selenium level and sex hormones among 6-19 years old children and adolescents in NHANES 2013-2016. Front Endocrinol (Lausanne). 2022;13:924338. Published 2022 Sep 12.

マグネシウム

マグネシウムは、体内で約300種類以上の酵素の働きを助けるミネラルの一つです。

専門雑誌「Biological Trace Element Research」で掲載された論文データで、運動者と運動習慣がない人に対してマグネシウムを補給した結果、運動者は24%、運動習慣がない人は10%、テストステロンレベルが上昇する事がわかりました。

また、高齢男性を対象にした研究で、血中マグネシウムレベルが高い高齢男性はテストステロンレベルも高い傾向があることがわかりました。

そして、適量のマグネシウムを摂取することで、ビタミンD欠乏症のリスクを軽減できる可能性がある事が研究で明らかにされたので、適量のマグネシウムを摂取することで、ビタミンD欠乏症のリスクを軽減できることも分かったのです。

テストステロンは炎症に弱く、マグネシウムには抗炎症作用がある為、テストステロンをケアして改善する役割を持ちますね。

参考文献

Cinar V, Polat Y, Baltaci AK, Mogulkoc R. Effects of magnesium supplementation on testosterone levels of athletes and sedentary subjects at rest and after exhaustion. Biol Trace Elem Res. 2011;140(1):18-23.

Maggio M, Ceda GP, Lauretani F, et al. Magnesium and anabolic hormones in older men. Int J Androl. 2011;34(6 Pt 2):e594-e600.

Dai Q, Zhu X, Manson JE, Song Y, Li X, Franke AA, Costello RB, Rosanoff A, Nian H, Fan L, Murff H, Ness RM, Seidner DL, Yu C, Shrubsole MJ. Magnesium status and supplementation influence vitamin D status and metabolism: results from a randomized trial. Am J Clin Nutr. 2018 Dec 1;108(6):1249-1258.

ビタミンD

ビタミンDは、魚類やキノコ類などに含まれ、食事以外に日光を浴びることでも体内で合成されるビタミンの一種です。

専門雑誌「Hormone and Metabolic Research」ビタミンD補給が男性のテストステロンレベルにどのような影響を及ぼすか調査したデータでは、ビタミンDを一定期間、摂取した男性は、ビタミンDを摂取しなかった男性に比べてテストステロンのレベルが約25%高かった事がわかりました。

ビタミンDは、テストステロン含めて性機能面をケアしてくれる役割を持っています。ビタミンDは、他の成分と比べて日本人は不足しまいがちなので、ビタミンDは意識的に摂取する必要があります。

参考文献

Pilz S, Frisch S, Koertke H, et al. Effect of vitamin D supplementation on testosterone levels in men. Horm Metab Res. 2011;43(3):223-225.

Tirabassi G, Sudano M, Salvio G, et al. Vitamin D and Male Sexual Function: A Transversal and Longitudinal Study. Int J Endocrinol. 2018;2018:3720813. Published 2018 Jan 8.


亜鉛

亜鉛は、日本でも滋養強壮としてのイメージが強く、牡蠣 ・牛肉・豆類・卵などに含まれる微量ミネラルの一つです。

亜鉛の研究データによると、亜鉛が不足している男性は、十分な亜鉛を摂取している男性に比べてテストステロンレベルが75%低下した事が分かりました。そして、亜鉛の摂取量がわずかに欠乏している男性が24週間亜鉛を補給したところ、血清テストステロンが2倍ほど増加したのです。

また、他の研究でマグネシウムと亜鉛の併用での摂取にてテストステロンレベルにポジティブ影響を与える事が分かりました。

参考文献

Prasad AS, Mantzoros CS, Beck FW, Hess JW, Brewer GJ. Zinc status and serum testosterone levels of healthy adults. Nutrition. 1996;12(5):344-348. doi:10.1016/s0899-9007(96)80058-x

Brilla, L. & Conte, V.. (2000). Effects of a novel zinc-magnesium formulation on hormones and strength. Journal of Exercise Physiology Online. 3. 26-36.

トンカットアリ

トンカットアリは、熱帯雨林に自生する植物で、古くから強壮剤として使用されてきたハーブです。

医学ジャーナル「International Journal of Impotence Research」でテストステロンの改善有効成分として「Aランク」と評価された、最も学術的に効果が立証されている男性機能向上サプリメントと言えます。

また、9つの論文を対象にランダム化臨床試験 (RCT) の系統的レビューとメタ分析を行った結果、トンカットアリを摂取した男性の総テストステロンレベルの有意な増加がみられました。

他の研究で、トンカットアリエキス末を300mgを3ヶ月摂取する事で性欲が14%UPするだけでなく、精液の量が18%UP、精子の運動性44%UP、勃起機能でも高いスコアに改善されるなどテストステロンだけでなく男性機能全般に役立つ成分になります。

参考文献

Kuchakulla M, Narasimman M, Soni Y, Leong JY, Patel P, Ramasamy R. A systematic review and evidence-based analysis of ingredients in popular male testosterone and erectile dysfunction supplements. Int J Impot Res. 2021 Apr;33(3):311-317.

Leisegang K, Finelli R, Sikka SC, Panner Selvam MK. Eurycoma longifolia (Jack) Improves Serum Total Testosterone in Men: A Systematic Review and Meta-Analysis of Clinical Trials. Medicina (Kaunas). 2022;58(8):1047. Published 2022 Aug 4.

最大限の実感を得るためのTブースト系サプリメント

テストステロンブースターとなるサプリメントは、多くの成分がありますが、最大限に実感を得るために効率的な選択方法があります。Tブースト系サプリを探す際に、絶対に失敗しないための重要なポイントを3つ紹介します。

実証された最適な成分を同時摂取

テストステロンを増やす/改善する成分が様々な種類ありますが、それぞれ成分が違いますし、テストステロンを高める為のメカニズムが違うので単純にどれが一番効果的かどうか選出することができません。

しかし、論文データの中でも長年の研究結果により信用度が高い成分を摂取する。また、論文データにより実証された組み合わせ成分を同時摂取することで、最適なテストステロンブースターとなる成分を選ぶ事ができます。

例えば、学術的に評価が高い「トンカットアリ」、実際に併用での実証が行われた「亜鉛とマグネシウム」や「マグネシウムとビタミンD」また「亜鉛とマグネシウムとセレン」など、同時摂取する事で長年の実績データをもとに実感が期待できます。

適当に組み合わせるのではなく、実証による将来性を理解した上で、最適な成分が組み合わせされたサプリメントを選択することが大切になります。

参考文献

Brilla, L. & Conte, V.. (2000). Effects of a novel zinc-magnesium formulation on hormones and strength. Journal of Exercise Physiology Online. 3. 26-36.

Sahin K, Orhan C, Kucuk O, Tuzcu M, Sahin N, Ozercan IH, Sylla S, Ojalvo SP, Komorowski JR. Effects of magnesium picolinate, zinc picolinate, and selenomethionine co-supplementation on reproductive hormones, and glucose and lipid metabolism-related protein expressions in male rats fed a high-fat diet. Food Chem (Oxf). 2022 Jan 27;4:100081.

成分量に注目

有用性が高い成分を摂取したとしても、成分量が少なければ、当然ながら効果を実感することが難しいです。実証された成分がどのくらい配合されているかどうか確認することが大切なのです。

例えば、論文では「トンカットアリが300mg」で実証されていたにも関わらず、「トンカットアリが10mg」しか配合されていなければ、実感するには程遠い配合量になります。

しかし、世の中のサプリメントでは、僅かな量でも配合していれば配合成分として記載することができるので、成分量が少ないにも関わらず「トンカットアリ配合!」とアピールすることができてしまいます。

なので、例え、成分が有効成分であろうとも、配合量が記載されていなければ、ほんの数mgしか配合されておらず、実証された効果がほとんど得られない可能性が高いのです。

ここに関してサプリメントで選ぶ時に一番、気をつけなければいけないとこです。

また、配合量が推奨量よりも多すぎる場合には、副作用を感じてしまう可能性もあるので注意が必要です。例えば、亜鉛を大量に摂取することで「下痢、腹痛、嘔吐」を引き起こす可能性がありますので、有効成分を推奨量摂取する事が大切になります。

参考文献

Muhamed PK, Vadstrup S. Ugeskr Laeger. 2014;176(5):V11120654.

コストパフォーマンスを意識

良い成分が配合されていたとしても、価格帯が高くてコストパフォーマンスが悪ければ、日々損をしてしまっているので単純に勿体ないです。

効果を実感する為には、継続的に使用することが必要になるので、高額であれば継続が難しい場合もあります。また、安価だけれど「実証できる成分量」が少なく、実感が得られないTブースト系サプリメントも少なくありません。

なので、「実証された成分量が高配合」であり、価格帯もなるべく抑えられるモノを選択することが、後悔することなく継続することができますね。

もし、すでにテストステロン系のサプリメントを摂取していて「価格帯は安いけど実感できないな」「実感はあるけど高すぎるんだよな」と感じているのなら今一度、価格帯と成分について見直してみても良いかもしれませんね。

まとめ

サプリメントにてテストステロンに影響を与える為には、

  • 黄体形成ホルモンの分泌を促進させたりと「テストステロンの分泌量を増やす」
  • 炎症や女性ホルモンへの変換やSHBGとの結合を防いだりと「テストステロンの分泌量を守る」

この2つが大事ですね。

テストステロンを増やす為には、クリニックにて男性ホルモン補充を行う方法もありますが、副作用を避け根本的に身体改善する為には、サプリメントなど食品で自然にテストステロン分泌を促していく事が長期的に大切になります。

また、サプリメントに全て頼りきるのではなく「食事」「睡眠」「運動」を日常的に意識して生活をしましょう。

今回、論文データをもとにテストステロンを増やす目的となる、失敗しないためのサプリメント選びについて紹介しましたので参考にしてくださいね。