Sensfeel™(センスフィール)はどんな成分?香水との相性は?

※本記事で紹介している香料や成分の働きは、公開されている研究や一般的な知見に基づいた情報であり、特定の製品の効果効能を保証するものではありません。

香水やフレグランスの世界では近年、「ただ良い香り」から「印象を科学的に演出する香り」へと進化が進んでいます。その中で注目されているのが、スペインの香料メーカーProvital社が開発した香料成分Sensfeel™(センスフィール)です。

この記事では、Sensfeel™の開発背景、成分構成、研究データ、そして香水やフレグランス製品との相性について解説します。

Sensfeel™とは?

Sensfeel™は、フェロモン研究の知見を応用して設計された香料成分です。人間の魅力的な印象に関与するとされるフェロモン様化合物「アンドロスタジエノン」に着目し、その生成をサポートするように設計されています。

Provital社のパンフレットでは、Sensfeel™のコンセプトとして以下が示されています。

・男性の魅力を高めるサポート

・自信を高めるサポート

Sensfeel™の成分

Sensfeel™は、植物由来の天然成分を組み合わせて設計されています。

フォルスコリン(コレウスホルスコリ根エキス)

3β-HSD酵素の発現量を増加させ、アンドロスタジエノンの生成をサポート。

テアフラビン(紅茶葉ポリフェノール)

5α-リダクターゼ活性を抑制し、アンドロスタジエノンの分解を抑える。

この「生成を促進する作用」と「分解を抑える作用」が組み合わさることで、結果的にアンドロスタジエノンの蓄積が増加する設計になっています。

香り設計の作用の仕組み

Sensfeel™は、このアンドロスタジエノンに関する基礎研究を参考に、「男性的な魅力の演出」に寄与する香料成分として設計されました。

人間のフェロモン研究において特に注目されているのがアンドロスタジエノンという化合物です。男性の汗腺由来のステロイド化合物で、研究では女性の心理状態やホルモン反応に影響する可能性が報告されています(Wyartetal.,2007)。

研究データ(社内実験)

Invitro(細胞実験)のレベルでは、Sensfeel™配合によってアンドロスタジエノンの生成が最大でコントロール比、1.2%配合→約2倍の増加(5%配合→約3倍の増加)する傾向が確認されています。

このように濃度依存的な変化が見られました。ただし、これらはあくまで社内原料試験データであり、実際の製品使用で同様の効果が得られることを保証するものではありません。

香水との相性

Sensfeel™は「単独で強く香る香料」ではなく、他の香りを引き立てるブースター的な役割を持つのが特徴です。つまり、Sensfeel™は「目立つ香り」ではなく、香水の全体像を心理的に底上げする設計といえます。

なので、香りがある製品と組み合わせることで魅力を発揮しやすいとされています。また、Provital社の資料では、Sensfeel™は「男性ケア用品(アフターシェーブ、ヘアトニックなど)」「デオドラント、シャワージェルなどの日用化粧品」「ボディーローション、ボディーミルクなどスキンケア」のような製品カテゴリに応用可能とされており、世界で様々な製品で販売されています。

いずれも「清潔感」「自信」「親しみやすさ」を高める香り設計に利用されやすい領域です。

まとめ

Sensfeel™(センスフィール)は、フェロモン研究を応用して開発された香料成分であり、アンドロスタジエノン生成の促進に関する原料レベルのデータを持っています。

「植物由来成分(フォルスコリン、テアフラビン)で構成」「Invitro試験でアンドロスタジエノン生成が2~3倍に上昇」香水では単独で主張するのではなく、他の香りを心理的に引き立てる役割」「男性ケア用品や日用フレグランスに幅広く応用可能」

ただし、あくまで「香り設計のための参考情報」であり、製品としての効能を保証するものではありませんが、香りを通じて自信や魅力を演出する新しいアプローチとして、活用されています。

参考文献

Provital S.A. (2014). Sensfeel™: Sensorial active for men’s attractiveness. Internal technical dossier.

Grammer, K., Fink, B., & Neave, N. (2005). Human pheromones and sexual attraction. European Journal of Obstetrics & Gynecology and Reproductive Biology, 118(2), 135–142.

Wyart, C., Webster, W. W., Chen, J. H., Wilson, S. R., McClary, A., Khan, R. M., & Sobel, N. (2007). Smelling a single component of male sweat alters levels of cortisol in women. Journal of Neuroscience, 27(6), 1261–1265.